お役立ち

HTS for SP -2 03 NON-LIFE INSURANCE (DAMAGE INSURANCE)  

1,BASIC of DAMAGE INSURANCE

損害保険は、人々や法人が予期せぬ出来事によって生じる損害や損失に対する補償を提供する保険の一種です。具体的な事故や災害が発生した際に、その被害を軽減し、被保険者が回復するための支援を提供します。

i Basic terminology of non-life insurance

用語説明
契約者保険契約を締結する人や法人。保険料を支払い、契約内容に同意する立場。
被保険者保険の対象となる人や物。損害が発生した場合、補償を受ける権利を持つ。
保険の対象保険が適用される対象物や対象者。
保険価額被保険者が保険料を支払った際の対象物の評価額。
保険金額補償を受ける際に基準となる金額。
保険金損害発生時に保険会社が被保険者に支払う金額。
再調達価額物の再購入に必要な金額。損害発生時の保険金の使途の一つ。
時価物の現在の市場価値。損害発生時の保険金の評価に使用されることがある。
告知義務契約締結時に正確な情報を提供する義務。隠蔽や虚偽は契約の無効化を招く可能性がある。
通知義務損害が発生した際に保険会社に速やかに通知する義務。遅れると補償が減額される可能性がある。

上記の用語は、損害保険契約に関連する基本的な概念を表しています。各用語の理解は、保険契約を理解し、適切な保険制度を選択する際に役立ちます。

2,STRUCTURE of DAMAGE INSURANCE

i Basic principles unique to non-life insurance

基本原則説明
大数の法則大規模な契約において、事故や損害がランダムに分布する場合、統計的に平均化されて保険会社の収支が安定するという法則。保険料は統計データに基づいて設定される。
収支相当の原則保険会社は受け取った保険料に対して、将来の損害支払いに備えるための適切な予備金を確保する。バランスの取れた経営を行う原則。
給付・反対給付均等の原則(レクシスの法則)保険料と補償のバランスを保つため、保険料の額と補償の額が一定の関係にあることを示す原則。高額の保険料に対して高額の補償が期待される。
利得禁止の原則被保険者は保険を通じて損害が発生しないように意図的に利益を得ることを禁じられる。損害保険は損害を補償するためのものであり、利得を生むことは本来の目的ではない。

ii Composition of non-life insurance premiums

保険料の構成説明
純保険料損害が発生した際に補償を提供するための保険料。
付加保険料オプションとして追加される保険料。保険会社の事業費に充てられる部分

3,PERCENTAGE of INSURANCE AMOUT

i Excess insurance

ii Full insurance

iii Partial insurance

保険の種類説明
超過保険保険金額が保険価額よりも大きい保険。
全部保険保険金額が保険価額と同じ保険。
一部保険保険金額が保険価額よりも小さい保険。

4,FIRE INSURANCE

火災保険は、火災や爆発、落雷などによって建物や財産に生じる損害に対する補償を提供する保険です。

i Home Fire Insurance and Home Comprehensive Insurance

  1. 住宅火災保険:
    • 対象: 住宅の建物に生じる火災や爆発などの損害をカバーする保険。
    • 補償範囲: 主に火災や爆発、落雷などの被害に対する補償が含まれる。
    • 特徴: 建物のリスクに特化しており、主に建物自体の保護に焦点を当てている。
    • 損害:火災・落雷・爆発・破裂・風災・ひょう災・雪債災
  2. 住宅総合保険:
    • 対象: 住宅の建物だけでなく、家財や傷害、法的責任など幅広いリスクを対象とする保険。
    • 補償範囲: 火災や自然災害、盗難などの被害に加えて、家族の傷害や法的責任にも補償が含まれる。
    • 特徴: 建物だけでなく、家財や家族の安全、責任にも配慮して包括的な保護を提供する
    • 損害:上記+水害(水災)・給俳水設備事故(きゅうはいすいせつびじこ)の水漏れ・盗難・外部からの落下・飛来・衝突・持出家財の損害

※上記二つとも、地震・噴火・津波は対象外。

ii Amount of insurance payment

火災保険では、契約時の保険金額が保険価額の80%以上であるかどうかによって支払額の方法が異なります。

○損害保険金=損害額×(保険金額/保険価額)

  1. 実損てん補(じっそんてんぽ):
    • 保険金の支払額を、実際の損害額に基づいて補償する方式です。
    • 補償の際、実際に発生した損害額を元にして保険金が支払われます。つまり、損害の実際の金額が保険金の支払額に影響を与えます。
  2. 比例てん補(ひれいてんぽ):
    • 保険金の支払額を、保険金額と損害額の比例に基づいて補償する方式です。
    • 補償の際、保険金額と損害額の比率を計算し、その比率を基にして保険金が支払われます。保険金額が損害額に対してどの程度の比率を持つかが影響を与えます。

両者の違いは、保険金の支払い方針にあります。実損てん補では実際の損害に従って支払われるため、損害の大小によって支払額が変動します。比例てん補では、保険金額と損害額の比率が支払額を決定するため、保険金の契約上の上限に基づいて支払われます。どちらの方式も保険契約の内容に基づいて適用されます。

iii Misfire liability law

「失火責任法」は、火災が発生し、その原因が他人による過失や不注意によるものである場合に、被害者に対して損害賠償責任を負う法律のことを指します。軽過失の場合、義務なし。

5,EARTHQUAKE INSURANCE

i Earthquake insurance points

・単独では加入できず、火災保険とセットで規約する。
・住宅と住宅内家財が補償の対象となる。(30万円を超える貴金属・宝石は対象外)
・保険金額は火災保険(主契約)の30%~50%の範囲で設定できる。
ただし、上限有(建物5000万円、家財1000万円)
・損害の程度に応じて保険金が支払われる(全損、大半損、小半損、一部損)
・保険料の割引制度がある。ただし重複適用はできあい。

  1. 面積建築物割引(めんせきけんちくぶつわりびき):
    • 建物の面積に応じて保険料が割引される制度です。通常、大きな建物ほど地震リスクが高くなる傾向があるため、面積が小さい場合に割引が適用されることがあります。
  2. 耐震診断割引(たいしんしんだんわりびき):
    • 建物の耐震性能を証明するための耐震診断を行った場合に、診断結果に応じて保険料が割引される制度です。耐震性が高い建物は地震に対するリスクが低いため、保険料の割引が適用されます。
  3. 耐震等級割引(たいしんとうきゅうわりびき):
    • 建物の耐震性能を示す耐震等級に応じて保険料が割引される制度です。高い耐震等級を持つ建物ほど地震に対する強度が高いため、保険料の割引が適用されます。
  4. 建築年割引(けんちくねんわりびき):
    • 建物の建築年数に応じて保険料が割引される制度です。新しい建物ほど地震に対する構造的な強度が高いため、保険料の割引が適用されます

・保険料は、所在地、建物の構造によって異なるが、保険会社が異なっても、所在地、建物の構造が同じであれば保険料は同一

6,CAR INSURANCE

自動車保険は、自動車の所有者や運転者が、交通事故や車両の損傷に関するリスクから保護されるための保険です。自動車保険はさまざまなカバレッジやオプションを提供し、保険契約者が保険料を支払うことで損害へのリスクを軽減する役割を果たします。

i Compulsory automobile liability insurance

自賠責保険(じけんせきほけん)は、日本国内において、すべての自動車の所有者が法律で義務付けられている自動車保険の一種です。自動車事故における被害者への賠償を補償するための保険です。自賠責保険によって、自動車事故の際に被害者への賠償を確保し、交通事故の損害賠償の基本をカバーします。

補償対象:対人賠償事故のみ。被害者のみ補償。加害者のケガや自動車の破損は対象外
保険金の限度額(死亡者1人当たり):
死亡…最高3000万円
傷害…最高120万円
後遺障害…75万~4000万円(障害の程度によって決まる)

ii Voluntary car insurance

カバレッジ説明
① 対人賠償保険他人への身体や財産への損害賠償を補償。
② 対物賠償保険他人の財物への損害賠償を補償。
③ 搭乗者傷害保険車内の乗員や運転者が事故で傷ついた場合の傷害補償。
④ 自損事故保険自分自身の車の損傷や盗難などを補償。
⑤ 無保険車傷害保険無保険車に対する傷害を補償。
⑥ 車両保険車両の損傷や盗難などを補償。
⑦ 人身傷害補償保険運転者の死亡や傷害に対する賠償を補償。

7,ACCIDENT INSURANCE

傷害保険は、怪我や事故によって生じた身体的な傷害や障害に対して経済的な補償を提供する保険のことを指します。傷害保険は、日常生活や仕事、趣味などの様々な状況で発生する怪我や事故による損害に対して、治療費や入院費、傷害による収入の喪失などをカバーする役割を果たします。

i Ordinary accident insurance

ii Traffic accident insurance

iii Domestic travel accident insurance

iv Overseas travel accident insurance

傷害保険の種類説明
普通傷害保険日常生活や仕事、趣味などでの怪我や事故に対する補償。
×細菌性食中毒・日射病・地震・噴火・津波に要る傷害
交通事故傷害保険自動車事故による怪我や損傷に対する補償。
国内旅行傷害保険国内での旅行中に発生する怪我や事故に対する補償。
○細菌性食中毒 ×地震・噴火・津波
海外旅行傷害保険海外での旅行中に発生する怪我や事故に対する補償。
○細菌性食中毒 地震・噴火・津波

8,LIABILITY INSURANCE

賠償責任保険(ばいしょうせきにんほけん)は、自身が他人に対して損害を与えた場合に、その損害を補償するための保険です。賠償責任保険は、日常生活や仕事などの様々な状況で他人に対して誤って負担をかけてしまった際、法的な責任を持って損害を補償するために使用されます。

i Personal liability insurance

ii Facility owner (manager) liability insurance

iii Fiduciary liability insurance

iv PL insurance

賠償責任保険の種類説明
個人賠償責任保険個人が日常生活で他人に対して誤って損害を与えた際の補償。
PL保険(商品責任保険)製造業者や販売業者が商品を提供する際に生じる損害に対する補償。
施設所有者賠償責任保険建物や施設を所有する者が、訪れた人に対して生じる損害に対する補償。
受託者賠償責任保険企業が他社の商品を製造・提供する際の損害に対する補償。

9,DAMAGE INSURANCE and TAX

i Earthquake insurance deduction

1年間に支払った地震保険は、地震保険控除として控除される

■所得税:地震保険料の全額(最高¥50,000)

■住民税:地震保険料×2分の1(最高\25,000)

ii Tax when receiving insurance money

損害保険の場合、基本非課税となる。一部例外有